ケーブル・アワード2024

グランプリ

  • (株)ケーブルメディアワイワイ

準グランプリ

  • 射水ケーブルネットワーク(株)
  • (株)ケーブルテレビ富山

特別賞

  • (株)ケーブルメディア四国
  • 笠岡放送(株)
  • Kビジョン(株)

ケーブルチョイス賞

  • (株)キャッチネットワーク

RBB TODAY賞

  • JCOM(株)

優秀賞 チラシ部門

  • (株)ハートネットワーク
  • ひまわりネットワーク(株)

優秀賞 映像部門

  • (株)キャッチネットワーク
  • (株)Goolight

優秀賞 グッドプラクティス部門

  • (株)テレビ松本ケーブルビジョン
  • CCNet(株) / (株)コミュニティネットワークセンター

グッドプラクティス部門
映像クリエイター
レジデンスプログラム
「Connect & Create NOBEOKA」
(略称:コネクリ延岡)
全国のクリエイターが
延岡で市民と
”コネクリ”ながら映像制作
(株)ケーブルメディアワイワイ
九州支部(宮崎県)

作品概要

全国から公募で選ばれた映像クリエイターが約1.5ヶ月に渡って延岡市に滞在しながら映像を制作。映画監督上田慎一郎氏をメンターに迎え、企画段階からアドバイスを受けられるプログラムとしました。 滞在地や制作機材・環境などの支援に加え、ロケ地・キャストで市民が協力し、延岡を舞台とした作品を共に作り上げ、映像祭でグランプリを選定。作品はTikTokで1千万回以上再生されたり、「見たことのないロケ地ばかりでとても新鮮に映る」と他の動画コンペで受賞するなど、シティプロモーションにも貢献しています。

講評

  • 地元ではない人たち(クリエーター)が、地元の市民と一緒になって映像制作をしていく、そのための創作活動の拠点も用意されている・・この発想が全国にも拡がったらどんなに楽しいだろう。
  • 映像制作で町が盛り上がり、また他の地域から来たクリエイターとの交流も生まれる素晴らしい企画だと思います。全国に広がるともっと楽しそうですね。
  • 市を挙げての市民参加型のフェスティバル。延岡の関係人口も増加したであろうし、継続する効果も見込めそう。幸福指数、良かったです。
  • 映像制作を軸にアーティストを地域によび、映像で地域と外を繋ぐ試みは、滞在型で「祭り」を作るために効果的な施策と思われる。
  • 地方でクリエイターが成長しない、は共通の悩み。CATVの役割に期待する。縦型にこだわる…もトレンド。
  • コンテンツ作りを通した、地元ケーブルとクリエータ、市民が連携した取組であり、ケーブルテレビならではのアプローチとして意義深い。テレビとは異なる縦型映像も興味を引く。今後も継続した取組に期待。
  • waiwai PLAY LABという場を作り、全国からクリエーターを集めて、地元での映像制作、そして映像祭を含めた露出によって地元をPRするという、大変よく構成されたレベルの高い企画だと感じました。地域活性化への貢献度も高く、地元の映像企業として重要なプロジェクトだと思いました。
    今後も、さらにコストもかけていきたいプロジェクトだと思いますが、レベルの高い企画なので、市からの助成金だけでなく、事業収入を確保して持続性を強化していくなども可能のように思われますので、次のステップとして検討してみても良いのではないかと思いました。

グッドプラクティス部門
人流ビッグデータの
活用で地域の
見える化を実現!射水ケーブルネットワーク(株)
北陸支部(富山県)

作品概要

人流分析ツールである『KDDI Location Analyzer』を活用し、地元自治体からの業務委託を受け、様々な人流分析サービスを実施した。KDDIとパートナー契約を締結し、成果物をエンドユーザーに付加価値として提供する全国初の試み。このようなスキームはケーブル業界に広がりを見せつつあり、ケーブル局の地域貢献として新たな事業を生み出す。人流分析サービスは継続してウォッチしていく案件が多く、持続的なビジネスモデルになり得る。

講評

  • さまざまな場面における人流分析サービスは、自治体(行政)などに必要とされているもの。ケーブル局が行う地域貢献の一つのモデルとして全国にも同様の拡がりを見せてほしい。
  • 地域ビッグデータをケーブルテレビが地域のために活かすのは新しい取り組みで、さまざまに役立ちそうです。防災にも有効なのは、他のエリアでも真似していいことだと思いました。
  • 位置情報は広告マーケティングにおいても非常に重要なデータ。これを地域防災はじめ自治体の様々な施策のベースとして活用することは今後ますます増加すると思われる。具体的な活用のイメージがもっと膨らむような資料だとなお良かったのでは。
  • 地域CATVがデータ分析をして地域に反映できるのは、今後様々な側面で大きいと思われる。地震のときの射水スタッフの子供を抱いてのレポートに圧倒された。
  • 分析・解析の結果とその活用の具体例を示してほしかった。
  • 自治体との密接な連携により、ケーブルテレビの担おうとする地域DXの先導的取組として実績を残している。今後、ビジネスとしての成果拡大にも期待。今回、人流データの活用にスポットしていますが、本データを活用し防災番組を制作まで実施するということで、他の参考になる取組と感じました。
  • 市場のニーズが多様化する中、ビックデータの解析という分野にサービスの領域を広げた事は、とても興味深く、また重要性も高いと感じます。 またそれを、防災という大変注目されている視点で番組化した事も、映像事業会社としての強みも生かした、とても良い企画だったと思います。番組内でレポートしている木村さんの震災当日の映像は、全く想定していなかった中で本人がとっさに撮影したものだと思いますが、即座にレポート映像を撮ると判断した行動が、プロだなと感じました。

映像部門
「ケーブルテレビは
テレビだけじゃない!
ネットもスマホも
ケーブルテレビ!」編
「ネットもスマホも
サクサクキャンペーン」編
(株)ケーブルテレビ富山
北陸支部(富山県)

作品概要

実写映像とTシャツの中に描かれたイラストを組み合わせ、ダイレクトなメッセージと共にキャッチーなメロディーで顧客への印象を残すことを目指し、2023年9月に第一弾を展開しました。本編のほか各登場人物単独の映像も制作してWEBで配信しました。 さらに2024年2月~4月に第2弾「ネットもスマホもサクサクキャンペーン」を実施。春商戦に向けて、具体的なサービス内容を訴求しました。

講評

  • セットのメリットを上手く訴求しているうえ、印象に残る映像・音楽もCMの機能・効果を高めている。
  • 訴求点がはっきりしていて、今のケーブルテレビにとってここだというポイントに絞っています。それをTシャツの中のキャラクターが喋るのも斬新ですね。
  • 良い悪いは別として、「音」が耳に激しく残る。伝えたいことが本当に伝わっているのだろうか・・・。
  • Tシャツのイラストがアニメーションになる意外性と、リズミカルな音楽とアクションで、楽しい印象が残るCMに仕上がっている。
  • 「テレビだけじゃない」インパクトを残すことに成功している。シリーズ化されているのもいい。
  • キャッチーで耳と視覚に印象が残る、狙い通りのCMに仕上がっている。
  • メッセージもトーン&マナーも、メインターゲットとしているデジタル世代に合っていて、戦略が明確なCMになっています。音楽も耳に残って印象付けに効果的なものが使われており、よく考えられた企画だと思います。キャラクター設定をしている事で、継続的な展開にも使いやすそうだと感じました。

チラシ部門
台風の備えに、
アンテナ不要の
ピカラ光てれびbyCMS
(株)ケーブルメディア四国
四国支部(香川県)

作品概要

当社では解約の少ない再送信サービス(地上波放送、自主放送、BS放送)を基本サービスとして顧客基盤を拡大することを基本方針とし、再送信サービスベネフィットの訴求に取り組んでいます。今年度のプロモーションは、アンケート結果によるお客さまの認知ルートトップである折込チラシによる訴求を中心に展開してきました。
本チラシでは、外部市場調査会社による再送信加入者のサービスベネフィット上位である「アンテナ不要」と親和性の高い台風を関連付けた訴求とすることで、新規加入を図ることとしました。

講評

  • 異常気象が続く日本列島で、備えあれば・・・に直球のチラシ。簡単なチェックリストはありがたい。ただ、訴求したいアンテナ不要が少し弱いかもしれない。
  • 災害に備えることを訴えることはケーブルテレビの大切な役割だと思います。ストレートな訴求でいいですが、今一つ企画性がほしかったですね。
  • とてもシンプルだが、いざというときのチェック項目としてはとてもよくできている。
  • 一般的な台風対策の情報提供にとどまっている印象。アンテナ不要以外にケーブル局として地域に貢献している施策などが記載されていれば良かった。
  • 台風に絞ったわかりやすいパンフ。とっておきたくなる。
  • ソフトなタッチでケーブルの売りを押しつけ感もなく表現しており、制作者側の意図が適切に現れている作品となっている。
  • 自然災害への対策という今多くの人が意識をしているテーマを起点に、ケーブルテレビのメリットをわかりやすく伝える、効果的な施策だと思います。 情報が整理されていてわかりやすく、グラフィックもきれいです。また、備えチェックリストや非常用持ち出しチェックリストなど、顧客に有益な情報を全面に出している事で、目を止めてもらえるチャンスが大きくなっている、手に取られやすいチラシになっていると思いますし、地域の安全をサポートする企業としてのブランディングにも役立ちます。それでいつつ「光ねっと+光でんわ」のセットをおトクなお値段で提供している事や、高校野球の地区予選を中継しているテレビサービスである事なども、ほどよい分量かつちゃんと目に留まる位置でしっかり伝えていて、ちゃんと加入誘導の導線もあり、このバランスが素晴らしいです。

グッドプラクティス部門
アプリ「ゆめのわ」を
活用した地域連携の促進と
情報循環の加速による
自社とエリアの活性化
笠岡放送(株)
中国支部(岡山県)

作品概要

地域と自社の課題を解決するには既存の枠組みを超えた環境を構築する必要があり、スマートフォンアプリを自社で企画・開発しました。
まずは「地域ニュースの見逃し配信」で加入者メリットを拡大。続いて、直接投稿に対応した「地域情報発信機能」により、「地域情報のリアルタイム受発信」を可能として「自社番組の情報強化」と「取材コストの削減」を実現し、ケーブルテレビ本来の「地域の情報を地域へ届ける役割」を果たしています。また、アプリの運用を通じて縦割り意識が強い社内で横連携意識の醸成にも貢献しました。

講評

  • スマホ対応のアプリ開発で加入者のメリットにつながったり、地域情報の受発信に貢献したりと、果たす役割が広範にわたるほど、必要不可欠なメディアになっていくことが感じられる取り組みだと感じた。
  • ありそうでなかったサービスで素晴らしいと思いました。うちの近所の情報もなかなか触れる機会がなく、アプリで伝えてもらうのはいいですね!
  • 総合的に優れた施策と思いますが、資料映像ではその素晴らしさが今一歩伝わりにくい点が残念。
  • CATVの放送を中心にWEB,YouTube,スマホなどのメディアを総活用して地域の店舗を繋ぐ有機的な仕組みが興味深い。CATVがこういう仕組みを作ったのは素晴らしい。
  • アプリとの連動感、参加型コンテンツがもう少しほしかった。
  • コミチャン、自社開発のアプリでのネット配信、コミュニティ放送による地域情報発信により、住民と地域経済を結ぶ架け橋的な取組をケーブルテレビががんばっている意義を感じます。
  • 地域メディアとして、メディア力の強化という点で、ケーブルテレビにこだわらずスマホアプリ配信を組み込んだのは時流に合った発想。コンテンツを充実させるために、自社コンテンツのみならず、地元の企業や商店の参加を推奨している事は、利用者が増えてメディアが強くなっていく事で、win win の関係を作り上げるチャンスがあると感じます。地元に根ざした企業らしい、地域を活性化する施策にもなり、施策自体はとても良いと思いました。
    ビジネスモデルとしては今後どういう収益のフローを目指していくのかだけは、少し見えない印象でした。加入者限定でスマホアプリを利用できるという事で、スマホ配信目的での加入の促進をはかる計画ではないかと思ったのですが、スマホ配信を主目的とする加入が進んだ場合、テレビ相応の規模の収益が望めるのかは少し不明に感じた点でした。ただスマホ配信を入り口にテレビサービスへの興味を誘導するという流れがうまくいけば良いとは思います。

グッドプラクティス部門
文化の木を育てる
Kビジョン(株)
中国支部(山口県)

作品概要

弊社では、2013年から下松フィルム・コミッションのメンバーとして映画を通した地域発信を行ってきました。弊社のスタッフもゼロから映画づくりを学び、映画「凪の島」を制作、全国公開しました。継続的な取組みにより、「映画のまち くだまつ」として映画の文化が少しずつ地元の方にも浸透してきました。そんな中、地元・末武中学校に映画部が創部され、機材の貸出しやレクチャー、撮影指導、取組みの情報発信など全面的にサポートしました。映画制作は母校や地域への誇り、まちを愛する一つのきっかけになると確信しています。

講評

  • 演劇部でも映画鑑賞部でもなく、映画(制作)部・・・大人になるまで待てない映像制作に興味を持つ「卵」(学生)たちが、これからどのように成長していくのかが楽しみな取り組み。
  • 中学生たちの映画づくりをサポートすることには、生徒の想像力を高めたり生徒同士の関わりを強めたり、いろんな意義がありそうです。地元に役者さんなどがいるのもいいですね。ぜひ続けてほしいです。
  • 映画の街を応援する素晴らしい活動。
  • 部活動による映画作り自体は珍しいことではなくなったが、地域CATV局がこういう形で若者のサポートする意義は地域との関係や長い目で見て大事なことだと思われる。
  • 地味だが地域貢献度が高い施策。
  • ケーブルが得意とする映像制作能力を活かした継続的な取組として、中学生による映画制作への協力という地域貢献、また、その成果としてのコンテストでの受賞という成果が生まれている。将来の映像作りの担い手、また、ケーブルファン作りの意味からも継続した取組に期待。
  • 地元の映像会社として、地域の映像人材の育成や文化を育てるプロジェクトは、大変有意義なものと感じます。長年にわたって種をまいてきた施策が、映画祭での上映や受賞など、着実に成果を上げている事もすばらしいと思いました。B to Cのブランド事業として位置付けられているとの事ですので、ぜひこの取り組みと成果を幅広くPRしていただければと思います。

映像部門
これからは、
「近い」で選ぶ
インターネットならキャッチ
(株)キャッチネットワーク
東海支部(愛知県)

作品概要

2023年度キャッチネットワーク、サービスプロモーション施策。
【速い、安いはあたりまえ。これからは「近い」で選ぶ。】を本プロモーションのタグラインとし、営業エリアが限られている故のケーブルの価値を「近い(近さ)」と定義。タグラインを表現したキャラクター・キービジュアルの開発と、それらを活用し、デジタル、オフラインとクロスチャネルで施策を実施しました。
この動画クリエイティブはWEB・SNS広告のみならず、コミュニティチャンネルや駅構内、仲介店のサイネージなど様々な場所で展開しています。

講評

  • わかりやすく面白い。登場人物たちそれぞれの活舌もはっきりしていて聞き取りやすく、何といってもKATCHさん(役)が逸材。
  • 「キャッチは近い」ことを楽しく伝えていて面白かったです。キャッチさんはもっとありえないくらい近い方が良かったかもですね。
  • 「近さ」を十分訴求できている映像。差別化の難しいケーブル局サービスで訴求点を絞ったことは良い。
  • 「近い」というキーワードを上手にギャグにもっていっているのがうまい。演技も嫌味なく楽しめた。これはCATV局が企画・制作したのか?
  • 面白いか面白くないかで個人差がありそうだが、個人的にはキャッチさんのキャラは好き。クセになりそう。
  • ケーブルテレビの強みをコミカルに演出している。印象に残る。
  • インパクトのあるキャラクターがとても印象に残って面白く、また伝えたいメッセージがきちんと整理されてわかりやすく伝わる構成になっていて、とても効果的なCMだと感じました。早い安いという一般的な訴求ではなく「近い」を売りにしたのも、ちょっと意味がわからないところも含めて面白いと感じました。キャラクター作りができているので、これからのキャンペーン等への展開も可能で、今後KATCHさんの性格がもっと見えてきたりしたらおもしろそうだな、と思いました。充分印象的なので、このままでも良いかなとも思いますが、印象的な音楽を組み合わせるなど(セリフが重要な素材なので、そこは邪魔しないようにエンディングだけ印象的な音を使うなど)で耳に残らせるなども試みてみてもおもしろいかもしれません。

映像部門
J:COM TVCM
「ヨシタカ先生」シリーズ
JCOM(株)
南関東支部(東京都)

作品概要

2020年から吉高由里子さんを起用したブランドコミュニケーション戦略を実施しています。ヨシタカ先生と児童たちの掛け合いを通し、様々なサービスを訴求していきます。狙いは大きく3点。
①「先生」という立ち位置で、J:COMサービスの特長を分かりやすく説明。
②タレントネームを最大限に活用しながら認知や好意度を向上。
③どんなサービスにも展開可能で、老若男女が好感を持て、長期に継続可能なフレームを採用。
続編を楽しみにしていただけるブランドコミュニケーションを作っていきたいと考えています。

講評

  • これまでのシリーズも含め、吉高さんがJCOMのキャラクターとして定着した感がある。
  • 吉高由里子さんを起用した安定のクオリティですね。「光る君へ」も後押しになりいいイメージになっています。
  • CMとしての完成度は非常に高い。訴求も上手く伝わっている。
  • まさに時の人である吉高の起用。小学校の先生役は、はまった設定のように感じる。
  • 吉高由里子さんのキャラがたっていて面白い。
  • ストーリーが商品の売りと上手く・分かりやすくシンクロし、CMとして色々な面でさすがと思える仕上がり。
  • 好感度の高いタレントの起用、先生に仕立ててのストーリーのおもしろさ、メッセージのわかりやすさ、いずれも文句のつけようがありません。

チラシ部門
地域の雇用創出と
広告戦略の拡大
えひめ東予企業情報誌
Search104(サーチ東予)
(株)ハートネットワーク
四国支部(愛媛県)

作品概要

弊社では行政からの委託業務で地域内の企業を集めて合同企業説明会などを企画運営しておりますが、最近は高卒の採用まで厳しくなっていると言う声が聞こえてきました。「地域でつくる 地域をつくる」をキャッチコピーにまちづくり事業を展開している弊社としては、重要な地域課題であると感じ、高校生向けの求人情報誌の発刊を企画しました。報道取材等で培ったネットワークを活かしエリア内と近隣他市の高校に在籍する就職希望の2、3年生などを対象に2500部を配布しました。

講評

  • 地元にどんな企業があるのか(特に高校生の場合)、よく知らないことによって保護者頼りになってしまうことも多いと思われる中、企業紹介冊子はとても良いと思う。できればもう少し高校生目線に立ち、深堀した内容でさまざまなジャンルの企業が多く掲載されているとよかったと思う。
  • 地元に残って欲しいことを訴えるとのことで、代々続く技術を受け継ぎたい青年をビジュアルにしていました。地元に残るモチベーションとは何か、もっと追求するといいかなと思いました。
  • 自社含む地域企業の「高校生向け仕事ガイド」は着眼点・人材の獲得・流出阻止双方から非常に意義のある活動。
  • CATV局が地域就活の一助となる意味はとても大きいと思われる。写真も企業の雰囲気をよく伝えていて、とてもしっかりした雑誌だと感じた。放送でも展開しているか?経済枠組みはどうなっている?
  • よくまとまっていて見やすい。
  • 行政、地域社会と結びつくケーブルテレビの取組として評価できるうえに、地元企業との繋がり効果の拡がりが期待できる点もプラス。冊子の仕上がりも好印象。
  • 人財の獲得が難しくなっている今、自社を超えて地域の採用をサポートする取り組みに、地域メディアとしての視野の広さを感じます。 誌面のデザインもとてもすっきりとしていて美しく、情報が頭に入りやすいと感じました。写真画像も効果的に使われていて、とても良い印象を受けましたし、コピーやその他のテキストもセンスが良いと感じました。01地域についての情報 02先輩の声 03企業紹介 04就職活動について、という構成もバランスが良いと思います。
    少し気になったのが、冒頭(02先輩の声:最初なのでここが冊子全体の印象を作りがちです)で、企業がブルーカラーに・ジェンダーが男性に偏ったイメージを受ける点です。地元にいろいろな選択肢があるという印象を持ってもらうためには、ホワイトカラーのイメージも混ぜたい(金融・ITなど)、女性はもし数を増やせないのならポジションを2番目ぐらいに上げたい、と思いました。女性も活躍しているというイメージは、女性のみでなく男性の採用にも前向きに機能します。03企業紹介でも、多様な企業がある事を印象付けるために業種の順番を少し入れ替えてみても良いのでは、と思いました。(いろいろ事情があるのかもしれませんが。)
    最後に就職活動へのアドバイスやチェックリストがあるのは、親しみやすくてとても良かったです。
    全体的に、とても完成度の高い素材だと感じました。

チラシ部門
「発掘バトル
どらヤバイ店に行ってみりん」 
YouTube
QRコード誘導ポスター
ひまわりネットワーク(株)
東海支部(愛知県)

作品概要

「ナニコレ!?」と思わせたら勝ち、をテーマにとにかく目を引く・興味を持ってもらえることを目標に番組「どらヤバイ店に行ってみりん」PRポスターを作成。番組の名物キャラクターの顔面上に、これまでの放送が見られるYouTubeのQRコードを大きく配置。サイズもドでかく、最大B1×5枚サイズ(全長約4メートル)と目立つことにこだわりました。QRコードを開いた後も面白いと思ってもらえるカスタマージャーニーを意識しました。

講評

  • 奇想天外なポスター。思わずスマホをかざしたくなる。
  • 顔をQRコードを隠すのは「どらヤバイ」印象が伝わって面白そうですね。そこから直接YouTubeで番組に誘導するのもよくできています。
  • QRコードは試しに読み込む人は多いかもしれないが、残念ながら同一内容の映像が多く、試行後の印象は悪化しないか懸念が残った。
  • 顔がQRコードでつぶれているという、一種異様なデザインだが、思わずQRコードにアクセスしたいと思わせる方法でもある。この振り切り方に感心した。
  • 思わずカメラで読み取ってみたくなる。がその部分が多すぎの気も。
  • 番組のコンセプトを感じさせる狙い通りのインパクトのあるポスターとなっている。
  • 思い切ったポスターデザインで、情報をほとんど何も載せない事によって、QRコードにアクセスしてみたいと思わせる事に成功しています。
    (以下はポスター自体の評価とは直接関係しませんが、プロモーション全体として)番組に興味を持った後、YouTubeで見る事で終わってしまわずに、ひまわりネットワークを認知してサービスを知って契約したくなる、そこまでの導線を、YouTube動画後直結で入れる情報なども含めてがっちり作れると、プロモーション全体としての完成度がさらに上がるだろうと思いました。

映像部門
これからは、
「近い」で選ぶ
インターネットならキャッチ
(株)キャッチネットワーク
東海支部(愛知県)

作品概要

2023年度キャッチネットワーク、サービスプロモーション施策。
【速い、安いはあたりまえ。これからは「近い」で選ぶ。】を本プロモーションのタグラインとし、営業エリアが限られている故のケーブルの価値を「近い(近さ)」と定義。タグラインを表現したキャラクター・キービジュアルの開発と、それらを活用し、デジタル、オフラインとクロスチャネルで施策を実施しました。
この動画クリエイティブはWEB・SNS広告のみならず、コミュニティチャンネルや駅構内、仲介店のサイネージなど様々な場所で展開しています。

講評

  • わかりやすく面白い。登場人物たちそれぞれの活舌もはっきりしていて聞き取りやすく、何といってもKATCHさん(役)が逸材。
  • 「キャッチは近い」ことを楽しく伝えていて面白かったです。キャッチさんはもっとありえないくらい近い方が良かったかもですね。
  • 「近さ」を十分訴求できている映像。差別化の難しいケーブル局サービスで訴求点を絞ったことは良い。
  • 「近い」というキーワードを上手にギャグにもっていっているのがうまい。演技も嫌味なく楽しめた。これはCATV局が企画・制作したのか?
  • 面白いか面白くないかで個人差がありそうだが、個人的にはキャッチさんのキャラは好き。クセになりそう。
  • ケーブルテレビの強みをコミカルに演出している。印象に残る。
  • インパクトのあるキャラクターがとても印象に残って面白く、また伝えたいメッセージがきちんと整理されてわかりやすく伝わる構成になっていて、とても効果的なCMだと感じました。早い安いという一般的な訴求ではなく「近い」を売りにしたのも、ちょっと意味がわからないところも含めて面白いと感じました。キャラクター作りができているので、これからのキャンペーン等への展開も可能で、今後KATCHさんの性格がもっと見えてきたりしたらおもしろそうだな、と思いました。充分印象的なので、このままでも良いかなとも思いますが、印象的な音楽を組み合わせるなど(セリフが重要な素材なので、そこは邪魔しないようにエンディングだけ印象的な音を使うなど)で耳に残らせるなども試みてみてもおもしろいかもしれません。

映像部門
須坂高校
100周年記念事業
「The Spirit
-未来へ紡ぐ15の物語-」
(株)Goolight
信越支部(長野県)

作品概要

今年度創立100周年を迎えた、地域を代表する高校である須坂高校。
その記念事業として、開局から須坂高校を取材してきた弊社が映像制作を担当しました。
歴史の振り返りや須坂高校ならではの伝統の紹介、文化祭・部活動の紹介など15のテーマでショートムービーを制作、「The Spirit-未来へ紡ぐ15の物語-」と題した特設サイトを作って公開しました。
また、映像を見ることができるQRコードを学校内に設置し、在校生にも見てもらえるようにしました。

講評

  • 丁寧な取材に基づいて制作されたものだと見て取れる。加入者のみならず、未加入者や高校生たちにもみてもらえる工夫もされている点などもよいと思う。
  • 100周年を機に地元の高校の映像をケーブルテレビが制作することには大きな意義があると感じました。数十年間、同窓生たちが見るものとして、素晴らしい内容でした。
  • 大作で、15本すべて観てみたいと思わせられた。地域の一高校ではあるものの、卒業生数や地域での密着度などから波及効果は高そうに感じる。
  • 長年高校を取材してきた地域ケーブル局だからこそできる、協力の仕方だろう。実際に、誰がどのように見ているかが気になる。
  • 須坂高校の事業が面白かった。地域外の人が見ても面白い。地元のCATVだからできた内容も。
  • ケーブルテレビが地元の映像作りに関わり活躍の場を広げていくという意義を感じる取組み。
  • 学校創立100年の記念事業としての記録映像は、後世に残していく大切なものであり、地元に根差した映像会社としての取り組みとして大変価値のあるプロジェクトだと感じます。
    ストーリー展開も魅力的で、カメラアングルもよく考えられていて、プロダクションクオリティが高く、多角的な視点から、須坂高校の歴史や、それを未来につなごうという思い、生き生きとした高校生活の様子などがとらえられていて、特に龍制作からりんどう祭のあたりでは、感情を伝える映像づくりにも成功しています。この学校に入りたい、この学校を応援したい、という気持ちになる映像でした。
    エントリーされた映像素材を見た際には、「未来へ紡ぐ15の物語」と題しつつ、15のエレメントが印象に残る構成にはなっておらず、かつ番号が抜けていて、内容的にも物足りなさを感じるセクションもあり、構成の不完全さを不思議に思ったのですが、WEBに掲載されているオリジナルの15のショートムービーを全て拝見し、エントリー素材は今回のアワードの規定に合わせて尺を短く編集したものだとわかり、今回はオリジナルの映像を踏まえての評価とさせていただきました。

グッドプラクティス部門
槍ヶ岳
高精細4K常時中継システム
(株)テレビ松本ケーブルビジョン
信越支部(長野県)

作品概要

通年運用を成功させるため技術開発は8年に及びました。課題は商用電源のない山荘で無人となる冬期間の電源の確保。環境に配慮した、太陽光電池とメタノール式燃料発電のハイブリット方式による電源システムを整備。厳冬期は氷点下30度、風速30mを超える厳しい気象条件下でも連続運転することのできるよう周辺設備を構築することに成功した。(夏期は山荘の自家発電からの電源供給併用)
3,000m級の山から、4K映像をリアルタイムで伝送することのできるシステムの構築は、日本初の試み。

講評

  • ひと口に「24時間365日の槍ヶ岳の様子を4K映像でリアルタイム伝送することができるシステムを構築」といっても、実現までに約10年の年月がかかっている。今後、どのように活用されるのか、興味深い。
  • すごい技術開発に感服しました。大学の研究としてやってもおかしくないことにケーブルテレビが挑戦したのは素晴らしいことです。
  • 過酷な環境下で動作するシステムの高性能さは十分伝わってくる。
  • これは松本でしか見ることができない圧倒的な風景。山頂の眺めや移ろう時間を映像で見れるのは、活用方法も色々工夫できそう。もっと丁寧に見たいと思った。
  • CATVとしては初の挑戦。他の地域にも展開・応用できそう。
  • 厳しい自然環境の中で24時間365日映像配信継続という高いハードルに挑んだチャレンジ精神と8年に及ぶ努力に敬意を表したい。
  • 槍ヶ岳からの4K中継映像にはとても魅力を感じます。地域のシンボルとして地元のPRとしてもとても強いコンテンツだと思います。派手に見える企画ではありませんが、難易度の高い技術に支えられた、地元の映像企業ならではのプロジェクトだと感じました。

グッドプラクティス部門
岐阜県白川町・
名古屋市立大学経済学部・
CNCIグループの
産官学連携による
地域課題の解決
CCNet(株)
(株)コミュニティネットワークセンター
東海支部(愛知県)

作品概要

白川町・名古屋市立大学経済学部・CNCIの連携協定に基づき、白川町の課題解決をテーマに半年にわたり共同講座(講座15回、現地フィールドワーク2日)を開催。学生、白川町職員、CNCIグループの社員が7グループに分かれて地域課題解決ソリューションを企画立案。またフィールドワークにおいてはSNSを活用した白川町の魅力発信を展開しました。
学生の視点や柔らかいアイデアをブラッシュアップし、白川町長はじめ地域の方々にプレゼンテーション。産学官の垣根を越え、補完し合って実践することができました。

講評

  • 地域が抱えている課題を特定の機関が解決を図るのではなく、このように違った視点を持つ産・学・官が連携することで、思いもよらない課題解決に結びついていく良い事例。
  • 大学生とケーブルの社員、町の職員が一緒に講座で学ぶのは、何より人同士のつながりが生まれてその後のお互いにも影響しようです。ケーブル局が企画する意義は高いですね。
  • 地域の大きな課題「人口減少・高齢化・経済振興」に産官学での取り組みは素晴らしい。地域の住民の方々も巻き込める活動に発展していくことを期待したい。
  • 地域、産学連携し、境界を越えて学ぶ枠組みは、地道に将来を作る大事な一歩だと感じられる。CATVがこの座組の中で具体的にどういう役割を果たしていたのかをもっと知りたいと思った。
  • コンテンツ作りを通した、地元ケーブルとクリエータ、市民が連携した取組であり、ケーブルテレビならではのアプローチとして意義深い。テレビとは異なる縦型映像も興味を引く。今後も継続した取組に期待。
  • 自治体の課題解決を大学とも提携し、若い発想力も使って考える点に意義を見いだせる取組
  • 地域への貢献のみならず、産官学の共同参画による異なる視点からのアイディアの創出や人的ネットワークづくり、若者の地元地域への愛着作り、さらには若手社員の課題解決能力の醸成といった人財育成の側面も大きく、自社にとっても大きなメリットのある、多様な目的の達成が望めるプロジェクトだと感じました。