先ずは第49回日本ケーブルテレビ大賞番組アワードで受賞された皆様、本当におめでとうございます。
私たち審査委員会では、一年を代表する作品を選ぶわけですが、最初に、今年のエントリー作品はどうだろうかというやり取りをさせていただきます。私を含めてすべての審査員が感じましたのは、今年は非常にクオリティが高いということでした。
それから昨年もこの場で、部門のことを少し触れさせていただきました、コミュニティ部門とコンペティション部門の違いが少しわかりにくくなっているのではないかということを申し上げたかと思います。今年エントリーをしていただいた作品、これも審査員の多くの人がコメントしたことなのですが、特に、コミュニティ部門の軸がしっかりしてきた、ということでした。その意味では、まさにケーブルテレビの地に足がついた番組作りというものがよく見えてきたのではないかと思います。
考えてみますと、4K部門ですとか、新しい人を引き立てて行こうということで新人賞部門を設けるなど、いくつかのチェンジと言いましょうか、革新は行われてきたのですが、このアワードの中心である企画番組によるコンペティション部門と、日常番組であるコミュニティ部門のところがしっかりしてきたということは、アワードとしてとてもいいことだと思いますし、背骨をしっかりすることがとても大事だということを、私自身すごく強く感じました。そして全国の作り手の方々がこのアワードに向けていいボールをたくさん投げてくださる、そういう展開になってきているのがとても良いことに思います。
グランプリ、準グランプリ作品について一つだけ申し上げようと思います。それは、ケーブルテレビが作る番組というものが持っている「力」です。
いずれの作品も、地元で目線をぐっと下げてそこに住んでいらっしゃる方々を素材に、またそこで思っていること、そこで問題にしていることを深掘りすることによって、共通の解の可能性を考えることだと言えるように思います。大上段に振りかぶったジャーナリズムですとか、メディアの社会的機能みたいなことではなく、地に足をつけ目の前の問題ひとつひとつをどのように問うことができるか、地域の人たちとキャッチボールすることによって、社会にケーブルテレビの価値を還元していくということにつながろうかと思います。
恐らくその向こう側には、多分地域でやり取りをしたことであるがゆえ、普遍的な価値ですとか、普遍的な問題への射程というものが見えてくるのではないのかと思います。
NHK国際放送局の田中局長が、(NHK WORLD-JAPAN賞の贈賞の際に)「地域からグローバルへ」という話をされましたが、まさに、地域の問題を深掘りすればするほど、それは世界に共通する普遍的な問題を解決するある種の可能性というものを持っているんだと思いますし、今日のグランプリ、準グランプリの作品は、その象徴的な存在なのではないかと思いました。
来年は第50回になります。ぜひとも、今年をステップにして50回に向けて、もっと良い作品、もっとドキドキする作品をつくっていただき、ぜひエントリーしていただければと思います。
高齢者ドライバーによる交通事故の多発は、社会的問題となっているが、高齢者に免許証の返納をさせて済むものではない。特に公共交通機関が整備されている都心部を除けば、マイカーと免許証は生活必需品である。社会的な課題を、地域の生活者目線で考える本シリーズは、地域メディアの実践的な取り組みと言える。2010年代以降、米国のジャーナリズムでは、地域課題を住民と共に考え、その課題解決を探るジャーナリズム活動を「ソリューション・ジャーナリズム」と呼ぶが、本作品もそのような取り組みとして高く評価したい。
高齢者が運転する自動車事故が問題になって久しい。免許を返上、安全になりさえすれば生活がどんなに不便でも、それで良いのか。
公共交通が貧弱な地域では特に課題は多い。そこで番組は多角的に視点を整理する。まず高齢者の危険な運転の実態を記録映像で検証。次に高齢に伴う身体反応の劣化の実態を観察、その上で高齢者への交通手段の確保、コミュニテイバス、デマンドバス導入などの地域支援の実例。更に地域や時間を限定した免許証(外国で既に実施)の提案。更に新技術を使った安全性が高い乗り物の開発やコンパクトシテイの設計などを提案する。急激に進む高齢化、特に過疎地の老齢化を自分の問題として捉える。これぞ、地域の為のメディアの姿だ。
高齢者ドライバーによる事故防止をテーマとした番組は、ケーブル番組で初めて見た。時宜を得た作品として評価したい。
MC二人がゲスト二人の話を聞く形で番組は進行する。図表や地図などの図解が分かりやすい。高齢者ドライバー講習や認知度検査の現状も紹介するが、高齢者は規則よりも経験則を優先する傾向があるという指摘は恐ろしい。高齢者自身の自覚が大切と痛感した。
「運転を考える=生き方を考える」が、番組としての最後の提言になっている。
高齢ドライバーによる事故が続発するなか、そこに焦点をあてた企画の着想と、番組を作り続けているスタッフの熱意に感嘆した。どれひとつをとっても単純ではない事柄を専門家と共に多角的な検証や実験によって掘り下げることにより、どの地域にも共通な課題が浮き上がってくる。「運転を考える=生き方を考える」 取材のなかでたどり着いた、このテーマは高齢者だけの問題ではなく、地域に住む一人一人に関わる事なのだという番組の姿勢が明確である。その解決に向けての番組からの提言は、具体的で説得力があり、見入ってしまった。地域メディアに可能なことは何かを改めて示したグランプリにふさわしい番組だった。
「高齢ドライバーの事故を減らすには」というたった一つの自問に、多角的に、具体的に、自答していった凝集度の高い作品だ。
短期的方策としては、交差点での多段階停止の工夫、シミュレーター訓練による技能維持、高齢者講習と認知検査などを次々に紹介。中期的には、コミュニティバス、デマンドタクシー、低速カートなどの可能性に注目し、さらに長期的には、自動運転支援システム、コンパクトシティの街づくりにまで視野を広げる。いずれも具体的で、実際に役に立つ方策だ。
切実な課題に対し、答えを、いわば「わき目もふらずに」追求したその姿勢に、敬意を表したい。
同じ課題に直面する家庭は、ぜひ家族で話し合いのきっかけにしてもらいたい番組です。“超高齢化社会”に突入して早や15年。高齢ドライバーによる事故が深刻な問題となる一方で、特に地方で暮らす人にとって生活の足を奪われる「免許返納」は重い課題となっています。なかなか解決の糸口が見えないテーマに果敢に取り組んだ意欲作です。まず冒頭の「逆走」に目を奪われました。各所にタイミング良く差し込まれたデータも効果的で、所氏の発言は実に的を射ています。中でもドライブレコーダーを使ったモニタリングは説得力がある検証でした。番組が個々のイベントの描写にとどまることなく、優れた提言になっていることが出色でした。
番組は誰のものか?制作者でも放送局でも、まして政治のものでもない。この番組は日本の普遍的な課題である高齢者モビリティと社会基盤のためのものである。事例は極めて具体的な事象を取り上げ、誰もが身近に感じる工夫をしている。しかし番組7回シリーズとしての提言は、高齢者個人の良否を問うものではなく、今後の日本における社会基盤と街づくりのレイヤーにまで及ぶ。高次なテーマをわかりやすい構成でまとめた志ある番組。
高齢者運転の事故が色々なメディアで話題だが私も年齢が高齢者の領域に入っているので自分事として前のめりになり拝見しました。この領域では報道で言われる事が多いがこのような視点での検証番組は珍しいです。免許返納は生活そのものを奪いかねないので行政含め問題山積です。コミュニティ部門に相応しい番組ですね。
一言、申し上げますと編集でもう少しテンポよく短尺にされても内容は伝わるし見やすくなったと思われます。
日本では、受刑者が刑期を終えた後、しっかりと社会復帰ができる人が決して多くないことは、しばしば指摘されてきたことだ。その要因の一つとして上げられるのが、元受刑者に対する偏見と、社会復帰の場の少なさである。本作品が追いかける廣瀬伸恵さんは、「協力雇用主」として、元受刑者の更生保護・再犯防止に取り組む。カメラがとらえるその活動からは、決して派手さはないが、心のこもった内容であることが伝わってくる。コミュニティ・チャンネルで放送することゆえの難しさも、十分に配慮しての作品作りであることが伝わってくる。
更生保護・再犯防止の「協力雇用主」廣瀬伸恵さん。刑務所からの出所者を雇用し、住居も食事もしっかり面倒を見る。自分が一代で興した土建業を手堅く運営し、出所者はここで働く。やがてそこから巣立ち、他所の社会に船出していく者もいる。それも温かく見守る。犯罪者の再犯防止の「協力雇用主」の存在は、知識では知っていたが、その実像を初めて見る。自ら前歴のある女性事業家には、親身ある思いやりと、凄みのある胆力が同居する。それが番組に説得力を持たせている。
元受刑者を受け入れる企業「協力再雇用主」の活動を描いた作品で、自ら服役歴がある女性のヒューマンドキュメンタリーともいえる厳しい世間の目に立ち向かう雇用者の言葉が誠に印象的だ。主人公の女性をどこかのテレビで見た気がするが、お子さんはいるのか、ご主人はどんな方なのか、会社はうまくいっているのか・・などなど、まだいくつか知りたい事が残されているような気がする。
更生保護に協力雇用主として取り組む廣瀬伸恵さんは、「過去を負う人々」を雇用し、衣食住を家族ぐるみで支援している。自らも過去を負い信念を持って取り組む廣瀬さんの姿は頭が下がる。その存在を通して、なかなか表に出ない更生保護の実態を問題点も含めきちんと伝えている。さまざまな事情を持つ取材相手なので、撮影のハードルは高かったと思うが、配慮が行き届いていて、スタッフの努力に敬意を表する。更生保護の大きな課題は社会、地域がどう受容するかにかかっている。この番組は、その意味で地域への啓発になっている点も高く評価したい。番組後半、2ヶ月で退所した男性からの最後の電話が効いている。
刑務所の出所者、家族、保護司、元出所者の会社取締役など、さまざまな人に会っており、時間をかけて真摯に作った作品だということがよくわかる。だから視聴する者も、深く考えさせられる。
たとえば主人公の協力雇用主、廣瀬さんの話しは「……と思う」で終わる場合が目立つ。安易な断定形の美談にするほど、社会での立ち直りは簡単な事柄ではないことを、視聴する側は知らされる。
日本の犯罪はかなりの比率が「再犯」だ。出所者の立ち直りを支える更生保護は、本人のためにはもちろん、犯罪の減少という意味で社会のためにも実は大事なことだ。その意味で着眼点も確かである。
更生の現場の取材は展開の予測が難しく、随所で難しい判断が迫られます。周囲の理解が得られず迷惑施設として位置づけられるケースも多いと聞きます。この番組は広瀬さんの取り組みを安易に美化せず、10台の防犯カメラを設置する真意を伝える一方で、所々で娘のチーちゃんを絡ませるなど目配りが効いていました。広瀬さんが相談に応じる長電話をソファにいるチーちゃんとカットバックするなど、編集にもアイデアがありました。欲を言えば出所から追った男性の内面をもう少し描写出来たらよかった。ラストのナレーション&テロップの演出も、ひと工夫欲しかったと思います。難しい題材に取り組み、見事にまとめあげた姿勢に敬意を表します。
極めてストレートな作りであり演出性はない。もちろんネガティブな意味ではない。刑事施設から出た人を受け止め、立ち直るきっかけを作っていく広瀬さんの言動、行動、思考、更生者に対する真摯ある向き合いが直接響いてくる。制作者の取材対象への信頼性構築の努力は並大抵ではないと想像する。こうした施設や活動自体、社会から敬遠されがちであり、現状や課題などを知ることは少ない。その点で、大変意義のある番組である。
番組を最初に拝見した時これも私事ですが近隣の方が長年、保護司を引き受けられて自宅に出所者の方を招きしばらく暮らしたりされているのでとても驚愕で仕事と言うよりボランティアの延長として尽力されているので頭が下がります。 この立ち位置で番組を拝見すると更生保護・再犯防止の「協力雇用主」の方も同じご苦労と使命感を持って仕事をされている覚悟の度合いが伝わってきます。難しい問題を取り組み頂き感謝申し上げます。
夕暮れに灯るバーの看板や川べりの街並み…月並みですがとにかく映像が美しい。カメラの構図も良かった。新しい土地に移り住んだ人たちのエピソードの一つ一つが、移住に関心がある人に貴重な情報をもたらしてくれています。特に「素敵な街に行くのではなく、素敵な街に変える」という言葉には感銘を受けました。王林さんの素朴な語り口や話の内容も番組に彩りを与えています。「紹介された土地に実際に立って歩いてみたい」視聴者にそんな気を起こさせる番組でした。*細かな点ですが、テロップの文字数が多く見づらいところがありました。テロップも映像の一部。カメラがいいだけに、もう少し演出を加えても良かったのではと思います。
登場する人物の魅力や具体的な事例に基づく移住の現状を丹念に描き出している。それにも増して、出演者達の普段の言葉や何気ない表情、姿や動き、射水の日常。それらを切り取り、積み上げる撮影・編集の素直であり心地よい技術が評価できる。移住が上手くいくポイントは「何をなすか」より「誰とやるか」。その点でこの番組は、地方の移住課題と地域の魅力を、人と人との関係性と空気感を丁寧に紡ぐことで描き出している。
予備審査を通過した全カテゴリ36作品のうち、4K制作は10作品でした。その観点で串刺しで拝見して突出している品質です。
最近では4Kカメラ以下で撮影することが逆に難しい時代に入り4Kはもはや当たり前と言う中で推挙させて頂いたのは技術面のフォーマット化であり、決して高価な機材でなくてもここまで撮れると言う事例かと存じます。
色々な地域へのロケで一部外注と聞いていますがカメラを統一して監督がレンズを持ち歩く念の入れようです。
伊那で130年あまり続く理髪店にカメラが通い、86才でなお現役の4代目店主・吉田里美さんと常連さんとで交わされる何気ない会話の風景を丁寧に拾い集めることで、伊那で暮らす人たちのいまを見事に描いている。映像と音楽、そして、素朴感のあるナレーションが、程よいハーモニーを生んでいるところも評価したい。時折、紹介される吉田理容館の歴史は、伊那の街の歴史そのもでもあり、生活者目線からの伊那のバイオグラフィーになっている。その意味でも伊那の街の「いま」を伝えるアーカイブ映像としても価値がある秀作。
理髪店での客と店主との何気ない会話をカメラが見事に捉え、それぞれの人生が映す。130年続く理髪店の女主人は4代目、年は取っても手さばきは見事、客は何十年来のお得意さん。顔を剃られながら、いい気持ちで寝てしまう。この店からは多くの弟子が育った。3代目が亡くなり、文化服装学園育ちの娘が一念発起で免許を取り、4代目を継いだ。古い床屋の看板が街並みに調和する。
地域の人々と共に生きる充実した人生を描く。
拝見してまず猫目線のファーストカットで一気に本編に引き込まれて行きました。
4K制作と記されているのでその面からある意味厳しく見て行くと4Kの優位性が伝わる内容で大いに納得しました。
まずカメラワークが安定している事、理髪店の女主人の歴史を追うカメラも無駄が無いです。フォローテロップもバランスが良いし編集も良くまとめて頂いています。
余計なナレーションを入れてないのも良い。とても楽しく拝見しました。
小学校4年生当時の作文を10年後の20歳になって改めて読み直すという企画で、ケーブルテレビらしい作品に好感が持てた。10年前を振り返る映像がそれぞれに素晴らしい。
9800人の子供たちの作文をケーブル局が収録。それを10年後9人を選んで番組化している。おじいちゃん子だった青年は、いま祖父を亡くして改めて20歳で祖父への思いを作文にする。9人のうち半分近くが10歳時の夢を継続している事にも驚かされた。
制作者なら誰もが一度は作りたいと考えながらも実現するのが難しい10年後を描く番組。
10歳の子供の夢と希望、その10年後の姿を取材した本作は、地域密着のケーブルテレビならではの素晴らしい作品。どのエピソードも子供の成長だけでなく、10年という歳月による社会の変化もその背景に見えてくる。短いエピソードそれぞれの描き方が秀逸。数多く取材したであろう子供たちのなかでここに出演しているのは、一握りに過ぎない。その他の子供にも流れた10年の時間を思い、時代の波は子供達に何をもたらしたのか。そんなことも考えさせられた。彼らのさらなる10年もぜひ見たい。
「10年後の自分を語る9800人の記録」というお宝映像。そんな原石を磨いて爽快な人物史に仕上げました。単に夢や目標の答え合わせをするのではなく、それを応援する家族や恩師の思いも伺い知ることができて番組に深みを与えています。通常ヒューマンドキュメンタリーは、目標や課題を目指す過程で困難を乗り越える姿に重心を置くことが多いのですが、この企画は始点(10年前)と終点(今)しか描いていません。それでも、10年前の自分と再会する彼らの表情や語り口から、その道程が想像できます。皆、謙虚な自信のようなものを身に付けたいい顔をしています。不覚にも視聴中、2度ウルっときたことを白状しておきます(笑)。好企画でした。
何といっても、ドラマ制作に挑んだその意欲を評価したい。鳥羽の観光PRを目的としたドラマという制約があるなか、随所で、PR臭を抑えた破綻のないストーリー展開を維持しようとした制作者の努力が感じられた。出演者たちの演技は、決して上手とは言えないものの、地元を舞台にしたドラマの出演を楽しんでいる空気が伝わってくる。「見るドラマ」というよりは、「出て楽しむドラマ」、「知り合いが出ているのを喜ぶドラマ」なのだろう。ケーブルテレビにおけるドラマ制作のあり方を考えるヒントになる作品である。
珍しいドラマ仕立て。物語性があるため、つい引き込まれてしまう。連続回をまとめたと思われるが、話の続き方は自然な形で編集されている。
ヒロインは地元の劇団員かと思うが、素人も加わったと思われる出演者たちのぎこちなさが、かえって新鮮だ。
男女の想いと故郷への思いを重ね、幕切れにヒロインが口にする「恋したみたい、鳥羽に」も、すっきりした終わり方だ。
東京か故郷かの心の揺れがテーマだが、オールオアナッシングではなく、結論として「ダブルローカル」「ダブルドリーム」の考え方を提起した点も、興味深い。
鳥羽愛に溢れている。そして他に類を見ない。審査員特別賞を冠せずにはいられない作品である。多くがドキュメンタリーや情報番組の手法を取る中で、純粋なドラマツルギーで表現しようとする挑戦がこの作品にはある。カット割りも丁寧になされ、音声も十分に配慮され技術的に丁寧に制作されている点は評価できる。鳥羽の現状をリアルにありのままに切取るだけでは侘しさが募るところを、ドラマで心情的に置き換えた企画の勝負である。
高齢化率全国一の秋田から、今までの高齢者を描いた番組と一味違う角度からの作品が誕生した。シニアたちとeスポーツの可能性をシニアチーム結成からあの「東京ゲームショー」参戦!のプロセスを軸として取材した傑作だ。初心者であるメンバーそれぞれの猛練習、上達していく喜び、メンバー選抜の悲喜交々などは、スポーツもの(?)らしく、きっちり押さえ、そこに、それぞれのメンバーが抱える高齢者ならではの背景が巧みに構成に織り込まれている。高齢化社会日本が抱える課題への解決のヒントも随所にあった。とにかく、面白く楽しく、そしてためになるテレビの王道の番組として評価します!
ロックもジーンズも長髪もTVゲームも…サブカルチャーの先頭に立ってきたのは、貪欲な60~70代の方たちです。最初はPCの操作さえ覚束なかったというマタギスナイパーズが、どんどん本領を発揮していく姿にパワーを感じました。一方で、20代の監督と高齢の生徒たちの描写や、息子や孫まで巻き込みながら展開する異世代の交流が、サイドストーリーとしていい味を出しています。世代間のギャップをeスポーツの波に乗って軽やかに越えていく姿が、何とも心地よく映ります。初めての親睦会はやや間延びした印象でしたが、全編にわたって編集はリズミカルで、テロップや音楽など細部の演出にもこだわりが見えていい効果をもたらしていました。
台風19号で千曲川が氾濫した豊野町の3年を追う、被害の深刻さと被害者の苦悩、それからの脱出を多角的に描く。その中心なった女性は地域で49年間、福祉関係の仕事に携わり人生経験豊か。プレハブながら支援交流の場を作り、落ち込む被災者を励まし、小まめに復興再建への後押しをする。3年後、泥に染まった街並みに少し色彩が戻ったのを見て、彼女はつぶやく。「人はひとりでは頼りないが、つながれば大丈夫かも知れない。私の仕事は人と人との間の垣根をとり外し、人を繋げ、人と繋がることです」。彼女の髪は白くなったが、笑顔を絶やさない。
2019年10月の台風19号の被災から3年間の記録で、当時の区長さんの話が生々しい。
自治会が自主避難所を開設、当時の貴重な映像はケーブルテレビならではの記録になっている。災害時の近隣の人とのつながりが如何に大事なことかを訴えかけている。町の交流地点となったぬくぬく亭のエピソードも暖かさを感じさせてくれた。
被災から一年目、二年目のイベントをケーブル局が収録。人口減少などまだまだ復興は終わっていないと番組は訴える。
エンディングの町の歌がやたらと素敵に聞こえた。
独特な歴史を持つ離島の児童養護施設が舞台だが、潜伏キリシタンの話ではなく、離島の話でもなく、閉園の話題でもなく、施設の子どもたちと、かつて激しいいじめに遭った女性との心の交流という、普遍的なテーマを撮った作品で、見ごたえがある。
親の病気や虐待で家庭に居ることができず、この施設で暮らすことになった子どもたち1人ひとりの表情が、何の説明もないが、見る者にさまざまなことを考えさせずにおかない。この作品の真の主役は、無言の子どもたちなのかもしれない。
伝来以来、カトリックを脈々と続けてきた「馬渡島」にも信仰危機は訪れた。信者減少、教会運営の養護施設の閉鎖。シンガーソングライターの森田智子さんは自身の生き様と施設、さらに島の在り方を重ね、幾度となく訪問した。歌でつながり、唄で救われる。まさに森田さんは、かつて島を訪れたカトリック伝道師の姿が重なってくる。日頃の情報収集と地域愛により、小さな出来事をドラマに変える制作者・田中さんの力量を感じた。
関東大地震関係のユニークな企画。明治村に移設された地震に耐えた建物や施設が地震のとき、どのような役割を果たし機能したかを考え地震国日本の教訓にする。ライト設計の帝国ホテルは救済本部や報道の基地になり、世界からの支援の窓口としても機能。鉄道の渦巻きポンプはライフラインの水道の役割を果たし、日赤病院の建物は妊婦の出産、負傷者の緊急病院としての役割を果たした。辰野金吾設計の東京駅も崩れず住民の避難場所に使われた。建物、施設が語る地震国・日本への説得力ある教訓。
災害を検証する際に「生死を分けた○○」という視点がありますが、この番組は震災を生き抜いた建造物に着眼した点が秀逸でした。明治時代のモダンな建物を通して百年前を可視化し、そこに関東大震災という未曽有の災害=都市の経験を掛け合わせることによって、観光施設の明治村が全く異なる語り口を得ることになります。9月1日に完成披露式を行うはずだった帝国ホテルや、後に“人助けの橋”と呼ばれる新大橋が果たした役割など興味深い逸話が満載。武村先生の解説がとてもわかりやすく、最後まで見入りました。特に「街は市民一人一人に利益をもたらすもの」「そんな街だから共助の気持ちが生まれる」という言葉が胸に深く刻まれました。
明治村の建造物は「物言わぬ証言者」である。多くの番組が施設紹介や機能、建築そのものを評価する構成が多い中、随一の視点「関東大震災を生き抜いた建造物」という切り口が大変興味深い。ライト設計で名高い帝国ホテルも震災時、プレスセンターや大使館の役割を背負ったり新大橋のみ避難民の生存率が高かった点など、震災というフィルターを通した明治村の新たな価値発見があった。さらにラテサイマル演出の挑戦も評価に値する。
終戦から3/4世紀が過ぎ、地上テレビ放送でも終戦特番が姿を消す局が少なくないなかで、被爆地のメディアとして、8月9日に定時番組の延長上で特番を編成したその姿勢をまず評価したい。作品では、平和祈念式典の行事である「献水」に光を当て、5つの採水場所を紹介しながら、被爆者と水にまつわる物語を紹介しているが、当事者の証言には説得力があり、被爆と向きあった状況がまざまざと伝わってくる。それは、後半の山端写真に写る最後の生存者となった西久保キクノさんの証言にも通ずる。年々、被爆者が少なくなるなかで、彼らの証言をじっくり、丁寧に紡ぐ作業を続けるところに、被爆地・長崎をエリアとするケーブルテレビの矜持を感ずる。
長崎の原爆慰霊式には「献水の儀」がある。水を求めて死んでいった被爆者の霊を慰める儀式である。番組では市内5か所の泉の周辺で目撃された被爆者の姿を、生存者の証言や記録をたどって再現する。当時19歳だった看護師、5歳だった寺の子、9歳だった少女。いずれの証言も77年の歳月を越えて鮮烈だ。被爆の身で必死で峠を越え、やっと水に辿り着いても、一口飲んで死んでいく。そのすざまじい光景。
マンネリに陥ることなく、被爆者の実態を見守り続ける地元ケーブル局の執念を感じる。
「みずをください」。その言葉は、原爆や空襲の歴史を振り返る時、何度も何度も聞く切ない7文字だ。 前半は、その「水」を切り口に長崎の原爆を振り返った特別番組で、よくまとまっている。 後半は、原爆投下の直後に長崎に入ったカメラマン山端庸介の写真に写っていた看護婦(取材時95歳)のインタビュー。 彼女は、忙しさと原爆の恐ろしさで、救護される負傷者とは治療中もその後も、互いに無口だったと言う。「無口」。証言でなければ知り得ない、当時の具体的な状況だ。
昨今はやりのSDGsだが、掲げられる17項目のテーマが、抽象的、かつ、グローバルであるがゆえに、具体的なイメージを示しにくいとの指摘は多い。そのSDGsにかかる取り組みを、キャッチネットワークを代表するニュース番組「KATCH TIME30」の特集コーナーで、エリア内の具体的事例を紹介しながら継続的に取り上げたところに意義がある。ケーブルテレビらしく、目線を下げて、それぞれの活動を紹介することは、SDGsの理解促進につながるものであるのはもちろん、SDGsにかかる取り組みを積極的に紹介することが、キャッチネットワークというメディア組織の未来社会に対する姿勢を示すことにもなることを確認しておきたい。
毎週、この高いレベルの特集を出し続けていることに驚き、制作スタッフの力量とエネルギーに敬服した。不要なものから価値あるものを生み出すアパレル、地域で暮らすベトナム人、3年ぶりに開催された祭、コロナを乗り越える介護現場、中学生の旅立ち。今回、見せていただいた5本は、SDGs、コロナ禍後の社会等、テーマは異なってはいるが、特集テーマの選び方、しっかりとした取材で、地域に根をおろし、そこをしっかり見つめ、「地域の今」を、多角的に伝える10分間となっており、どれもが見応えがあった。前後のスタジオも落ち着いていて信頼感がもてる。
10分の企画を毎週1本、スタッフ4人で作り続けることは簡単ではありません。しかも、今回見た4つの企画はどれも質が高く感心しました。この特集枠がスタッフの育成に貢献していることは想像に難くありません。例えば【コロナ後の地域を考える】の「ベトナム人社会の共助」は、つい見逃してしまいがちな外国人労働者の苦境を市民レベルで支えた共助の記憶。一方、「介護現場の今」はコロナ下の手探りの取り組みを今後への教訓として残す貴重な記録。「東山中学校の卒業式」も、我慢を強いられた先生や生徒の3年間の成長を綴った温もりのある卒業アルバムになっています。ある生徒の「大変な時は一番変われる時」という言葉が頼もしく映りました。
ブレイクダンス、ぼんやりとは知っていたが、この総集編を見て、ブレイキンの面白さを知り、魅せられてしまった。定期的に、この番組を見る地元の人はブレイキン応援団になるに違いないと思った。指導者チョッパー先生、そのもとに集う子供たちの現場を丁寧に取材し、特に子供たちの描写は背景含め生き生きと描かれている。合間合間に、ブレイキンの情報がうまく取り入れられ、技の解説も番組の流れをとめずにわかりやすい。楽しく見ているうちに、スポーツとして、また文化としてのブレイキンの理解度が深まっていく。認知度がまだ低いスポーツを広めるのに こういう方法があったのかと感心した。
この番組を拝見するまで「ブレイキン」と言う種目を存じ上げませんでした。申し訳ないと思いながら見終わると後味が良くて好感が持てますね。10回の総集編とお聞きしましたが、まとめ編集の粗さもなくよくこの種目の内容が伝わりました。とにかく制作担当者の方の想いとか優しさが伝わります。長い尺になりましたがあまり退屈にならないつなぎでとても良いです。今後も是非このような取り組みをお続け下さい。期待しています。
地元のタクシードライバー奥田さんがレギュラー出演するグルメ番組で、すっかり番組に馴染んだ奥田さんのキャラクターが素晴らしい。
今回はまるまる地元の人気スーパーを特集しており、いつものグルメ番組とは少し趣きが異なる。20年以上かけて執念で品揃いを続けSNSでPRしながら店を継続させてきた店主、こだわりを持った店に他県からの客も来るようになり、売り上げも倍増。その実績に脱帽。顧客の声も巧みに拾っている。最後にMCとタクシードライバーがスーパーに登場、そして実食。やっとグルメ番組らしくなった。
最近は地上波局がタクシードライバーを起用した番組が登場しているが、このアイディアは他の地域のケーブル局も真似できるのではないだろうか。
この番組、昨年も拝見していますがこの運転手さん凄いですね。年々流暢になり手放しで楽しめます。完全にアイドルを食っています。この優位性で今回も楽しく拝見しました。
地域コミュニティを丁寧に扱いとても安定していて安心感があります。制作陣もこの環境や人材に支えられて気持ちよく取材しているのが良く分かります。取材対象も良く、編集も安定していて気持ち良く視聴出来ました。ケーブル局でしか制作できない番組です。
エネル原人とは、エネルギーの源となっている人のこと。エリア内のそういう人をレポートするバラエティ番組。
応募作は桐の米びつ生産者、74歳の竹本力雄さんを紹介しているが、桐の米びつ誕生物語の再現ドラマが面白く、何よりも竹本さんのキャラクターがバラエティ向きだ。MCとのやりとりが何とも楽しい。
高岡エリアにとどまらない人気番組で、全国15のケーブル局で放送中という事も高く評価したい。
悪口ではありません。初見で拝見して何だこりゃ!と思う荒い作りでなぜか引き込まれて行きました。全編視聴が終わりなぜかまた見直してみて引きこまれている自分がいます。
この作りは当然いろいろな制約があるのも十分承知したうえでの制作陣の番組愛なのか? テンポや乗りも良くだんだん好きになりました。
この流れを大事にして頂き今後の番組制作に生かして頂ければと心から思います。
コミュニティ番組の醍醐味ですね。
生徒たちの姿に、心が清々しくなる番組。エンパワーメントスクール岬高校ピリカ部生徒のSUPによる海の清掃活動は、「砂浜が汚い」「海を使わせてもらってる」「砂浜を綺麗にしたい」そんな生徒たちの気づきから発展した。この活動を描く中で、いかに海の廃棄物が環境を汚染しているかが画面から嫌というほど伝わってくる。もう放置するわけにいかない。この待ったなしの状態に歯止めをかけるべく、生徒たちに影響され、地域へ企業へと広がる姿が素晴らしい。学校、地域住民、企業が海の清掃に取り組み、地域のケーブル局がそれを補完していくというのは、最高の形ではないだろうか。教育とは、地域貢献とは何か、さまざまなことを考えさせられ、そして希望を感じさせてくれた。
海面に浮かぶごみを、SUP(Stand-Up-Paddleboard)に乗って清掃する高校生たちのユニークな活動に焦点を当てた。
少人数学級の生徒たちが、この活動によって地域の人たちに喜ばれ、自信をつけていく様子が、生き生きと伝わる。
教育の一つの目標が子どもの自己肯定感を育むことだとすれば、指導する橋本教諭のまさに教育現場を描いた作品とも言えそうだ。
SUPでの清掃ボランティアが各地へ広がって行くといいな、と思う。
諫早の山本梓さんが母の遺品として見つけた父・格さんによる戦地からの手紙を通して、戦時において戦地に赴いた父と残された家族の姿が、熱く伝わってくる作品。ハガキと手紙という動きを表現しにくい素材を、構成とナレーションで上手に料理することで、時代に翻弄されながらも、夫婦の愛、家族への愛を育もうとした様子がまざまざと浮き彫りになる。戦時中、山本家におけるハガキと手紙のやり取りと同様のことが、日本各地の家庭で繰り広げられたことは間違いない。紹介される文面が具体的であるがゆえに、戦時が市井の生活者に何をもたらすのかを考えさせられる秀作。
軍医だった亡き父の戦地からの手紙386通に重い歴史を感じさせられる。亡き母の遺品整理で見つかったという手紙は、亡き母の心の拠り所だったに違いない。そして今、主人公の梓さんは、「いま父に愛されていると感じる」と語る。何と貴重な遺品だろうか。
こんなエピソード、他のメディアは伝えたのだろうか。もしかすると長崎ケーブルメディアのスクープか?
エンディングが変に思い入れたっぷりにならず、しかし重々しく終わってくれたのも良かった。
時間の経過とともに戦争関連の番組を作ることが困難になるなか、遺品から発見された戦地の軍医からの手紙をもとに戦時の家族の姿を伝えた力作。検閲をかいくぐり軍事郵便で届いた妻への386通、3年ほどの結婚生活で撮影された数少ない当時の写真、2歳で別れた長男の大塚梓さん(85)のインタビュー。これだけの素材で30分の番組を作り上げた構成力は見事だ。その巧みさゆえ、例えば、台所の料理、短い父との時間、ニューギニア慰問などの情景が、映像がなくてもイメージが喚起される。戦争で引き裂かれた夫婦。父の顔を知らない子供たち、転線を重ね悪化する戦地の状況、37歳での戦死。誰もが決して逃れることができなかった戦争の実相を今に伝えなければという制作者の強い意志の賜物と思う。
よくぞ保存しておられたと思う、386通の貴重な歴史の記録。それを簡潔に紹介した、完成度の高い作品だ。
不達も考えて「第二信」「第三信」と各便にあえて記した戦地の夫の工夫。上手なスケッチが挿絵のようにあしらわれた便りもある。
その一つ、妻からの手紙そのものをスケッチした一通は、特に印象に残る。わずか5年の結婚生活だが、夫の新妻への愛情がこうして残された。
登場する長男の優しそうな人柄が、386通の主である父の格さんを、ほうふつとさせる。
女子リレー選手のトレーニング姿。400mリレーのバトンタッチの練習姿、その微妙なタイミングを高校生たちは、教師の駄目だし叱咤の下で何度もバトンタッチのタイミングを繰り返す。その神経を張り詰めた練習風景をカメラは執拗に記録する。 監督は予選と決勝で選手を入れ替える。外された3年生の無念。しかし結果は、地区1位で通過、念願のインターハイの出場権も得る。
スポーツドキュメンタリーには記録映像と回想で過去を遡り振り返る形式が多い。この番組もその一例ではある。しかし、高校生選手の想い、家族や友人など周縁の取材の濃密さに加えて、監督のマネジメントの物語を逐一かつ克明に取材できている点は、取材者の真摯さと信頼関係構築の賜物と考える。高校生でありながら選手として自身と対峙し自分を客観的に見つめる能力がある事に驚き、それを表現する力を持つ新人制作者に感嘆した。
オーソドックス、かつセオリーを大切にした作りであるがゆえに、取材対象者の語る言葉や表情がより一層際立った結果となった。最終日1日を切り取る視点は同じでも、他のストレートニュースとは異なり、関係者と利用者、双方のインタビューを丹念に拾い集め、55年の歴史とそれぞれの想いを表現できた事が番組に厚みをもたらした。番組尺は短めであるが、名阪上野ドライブインへの記憶と愛情を垣間見ることができた作品である。
私的にも時々立ち寄りよく知っているドライブインです。そうか閉店なんだね。と少し感傷的になりながら拝見しました。ニュース程度で扱われているのは存じていましたが、新人賞部門でこの深堀は良いですね。おそらく諸先輩方のフォローも良くて取材が出来たのだと思います。店員さんとの対峙も素敵で良いですね。某局の類似番組との対比はあるけど、とにかく扱いが丁寧で温かいです。これぞケーブル局制作の極みと感じました。
愛知県の明治用水のコンクリートの底が抜け、貯水が下流に流れ出す、パイピング事故が発生、このダムは周囲一帯の農業用水工業用水を担っているだけに、影響は甚大。特に田植え時期の水田農家の被害は大きい。消防自動車を動員したり、全国から水揚げポンプ200台を集め緊急対策に臨むが、完全復旧には時間がかかる。経年劣化が進む全国の同様な形式のダムには貴重な教訓と、なるであろう。
それにしても、被害を受けた水田農家や無花果農家の発言が、農産物の消費者を意識している為か、極めてマイルドなのが印象的である。
川底に穴が空き、取水施設から水が取れず、田植え時期に農業用水が来なくなった。地元にとって大変深刻であろうその出来事を克明に追って、わかりやすい。
「水みち」「パイピング現象」「遮水」など私は初めて聞く言葉だが、丁寧な説明で学ばせてもらった。
歴史の古い明治用水で起きたこの現象は今後、全国の他の地でも起きうると、専門家の話。その意味で、全国的にも重要な事故を、いち早く深く報道した、ジャーナリスティックな作品と言えるかもしれない。
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