ケーブルテレビは、地上波テレビ放送の難視聴地域の解消を目的として、1955年に群馬県の伊香保で共同受信実験を行ったのがはじまりです。
サービスを提供する地域に、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルを敷設して、ケーブルテレビ局のセンターと地域内の家庭を一軒一軒ケーブルで結び、放送サービスや通信サービスを始めとする多様なサービスを提供しています。
放送サービスには、地域ニュースや地域情報を放送するコミュニティ放送、地上デジタル放送の再放送、BS デジタル放送の再放送、専門多チャンネルのCS放送があります。また、2018年12月1日には、4K8K衛星放送の再放送も開始しました。
通信サービスには、インターネット接続サービス、電話サービス等があります。このほか、地域によっては、地域公共機関の地域情報インフラとしても活用されています。
21世紀に入り、インターネットを介して、多くの情報や映像が流通するブロードバンド時代を迎えました。 さらに、移動体通信技術の進展による通信速度の高度化や、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の急速な普及は、ケーブルテレビを取り巻く競争環境を大きく変化させました。 現在わが国は、中長期的な経済成長のために、IoTやビッグデータ、人工知能(AI)などの技術革新を積極的に取り入れ、少子高齢化や労働力不足といった、様々な社会課題を解決する「Society 5.0」を世界に先駆けて実現することを目指しています。
ケーブルテレビは、地域密着事業という「地域性」、臨機応変な対応が可能な「機動性」、放送・通信、有線・無線の全てを事業領域とし、さらにインフラからコンテンツまでの「垂直的総合性」という3つの優位性があります。これらを最大化するため、これまでの有線サービスに加え、MVNO、Wi-Fi、地域BWA、ローカル5Gなどの無線技術を活用したサービスを提供しています。